イタリア人は、仕事とプライベートをきっちりと分ける人が多く、ミラノやローマのような都市は、働く場所で、住む場所は都心から離れたところを好んで選ぶ人が多いです。
少し離れたところに住むことは、プライベートの時間をゆっくり過ごすことができ、静かに家族と過ごし、育った場所を大切に思うイタリア人らしい生活そのものです。
では、イタリア人の田舎生活を少しお話しします。
秋には、悩み事が一つ増える
秋は、実りの季節です。たいていイタリア人のお家には庭があり、果物や、野菜を育てている人が多いです。
イタリアの果物や野菜はよく育つので、収穫の時期は、何十キロという果物が実ります。
一見羨ましい話ですが、イタリア人によっては、悩みの種になる事もあります。「毎日、柿を5個ずつ家族で食べないと。それでも無くならない。」と、悩み事のタネになります。
2近所付き合いは大切
ご近所付き合いは、イタリア人にとってとても大切です。お互いに困った時は、助け合って生活しています。
先ほども言った収穫がたくさんあった時などは、お互いに物々交換をして、分け合います。
お互いが、どんな野菜を育てているか把握しているので、時期が来ると毎年お互いに収穫できる野菜や、果物を買い控えをしたりします。また、新しいお野菜や果物を育てる時は、お隣がないものを育てるなど、工夫をしています。
昔から続く人と人との繋がりを、今も大切にしているのは、感心すべき事ですね。
3イタリアのマンマの収穫の時期の仕事
たくさん収穫できたものを煮込んで瓶詰めにしてパスタソースにして保存食にしたり、果物は、砂糖で煮込んでジャムにしたり、収穫できた物を無駄にする事がないように、いろいろな方法で保存するお仕事が増えます。
大きな鍋で何度も何度も、煮込んだりするマンマは、本当に忙しそうです。
でも、次の収穫までの1年間美味しく食べれるように色々工夫をし、食材を無駄にする事がないようにするイタリア人の考え方は、自然の恵みへの感謝の気持ちと、イタリア人らしい食べ物へのこだわりを感じます。
昔ながらのイタリア人の生活が見える田舎
このように、イタリア人の生活は、自然の時の流れを感じながら、お母さんから、おばあちゃんから受け継いできたお料理の方法を今も守りながら生活しています。
近所付き合いも大切にして、お互いに助け合う姿は、昔良き時代がそのまま残っているようで、このような光景を見ると心が和みます。
執筆者;Maki C(ペンネーム)
日本の音楽大学でイタリアの文化に触れ、イタリアにいつか住みたいと夢見ていました。
30歳を過ぎた頃に、イタリア旅行のために語学の勉強を独学でして、現在翻訳・通訳の仕事をしています。数年イタリアと日本の往復の生活をし、ただいま、ビザ獲得にむけて格闘中で、今年より晴れてイタリア在住予定。
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