メキシコの公用語がスペイン語なのはご存知でしょうか。メキシコは約300年程スペインの植民地でした。そのため、メキシコで多く話される言語、公用語はスペイン語になります。
ではメキシコに行ったらスペイン語しか伝わらないのでしょうか。メキシコで通じる言語と話されている言語についてお話ししたいと思います。
公用語はスペイン語
まず、メキシコの公用語はスペイン語になります。世界で見てもスペイン語を話す国って、意外に多いのですが、スペインで話されるスペイン語と中南米で話されるスペイン語には違いがあります。ボキャブラリーもアクセントも違います。さらに、中南米の中でも、国によって方言や癖があります。
もし、今スペイン語を学んでいる方で中南米に行く予定の方は、中南米のスペイン語も頭に入れておくといいかもしれません。スペインのスペイン語は早くて聞き取りづらいという傾向があるようですが、メキシコで話されるスペイン語は比較的ゆっくりで聞き取りやすいです。
英語は共通?
メキシコでスペイン語以外に使われる言語としては、やはり英語になります。ただしこれは一部の地域に限られます。観光客が多い場所は、英語を話せるメキシコ人が集まっていますが、メキシコのその他のエリアでは、スペイン語以外はほとんど通じないと思っておく方がよいでしょう。
メキシコは貧富の差が大きいですが、英語を話せる人は比較的豊かな家庭で育った人が多いです。また、もともと英語とスペイン語には似通った単語も多いです。そのため、英語といってもスペイン語のアクセントや癖のある英語なので、揶揄も込めて「スパングリッシュ」と言ったりします。
68もの民族語
メキシコの面積は、実は日本の5倍もの大きさがあります。その中にたくさんの民族が住んでいました。スペイン人の侵略により、今ではスペイン語が共通語になっていますが、細々とその土地の民族語が今でも引き継がれています。
その中で国に認められている民族語は68もあると言われています。ただ認められていないものや少数民族の言葉も含めると、軽く100は超えると言われています。
私の住むカンクンがある地域はユカタン半島に位置しています。
このユカタン半島は、マヤ文明が興った場所として有名です。そのため、マヤ人がまだ多く住んでいる地域としてもよく知られています。現在では、純粋なマヤの方は少なくなり混血の人も多くなっていますが、特にお年寄りの方の中にはマヤ語を話す人が多くいらっしゃいます。
ただ、マヤ語しか話さないという人はほとんどおらず、スペイン語とマヤ語を使い分けている人が大部分です。
メキシコの言語事情、スペイン語と英語
メキシコの言語事情について、まとめてみました。メキシコの公用語はスペイン語になりますが、一部英語を話す人もいるということになります。
それ以外の言語については、たとえば高い水準の教育を受けている人の中には、英語以外の言葉を話す人もいるでしょう。しかし、第二外国語としては、やはり英語が一般的ですし、英語すら通じない地域が多いです。
では、メキシコでの日本語はどうでしょうか。実は、メキシコでも日本のアニメーションが大人気です。そのため、アニメーションを見て日本語を覚えた人や、好きなアニメーションの日本語を理解するために日本語を勉強する人もいます。ですので、意外なことに、挨拶くらいなら日本語を話せる人も結構いるんですよ。
言葉が話せないとなると、メキシコに行くのは不安と感じる人も多いと思います。英語が通じないとなると、なおさらですよね。
ただ、メキシコのお国柄、親切な方が多いので、スペイン語を話せなくても一生懸命話を聞いてくれようとします。もしスペイン語が話せなくても、メキシコはとても過ごしやすいと思いますので、ぜひ積極的に会話を楽しんでみて下さい!