イタリア人から見ると日本は大陸の端の端、さらに離れた遠い島国だと思っている人が多いのです。にもかかわらず、全く違う文化や言葉に興味を持っている人が多く、旅行に行きたい国の中ではいつもランクインするほど。また旅行のパンフレットでは「”日のいずる国”に旅行に行こう」という表現で、日本のことが紹介されていました。では、日本のどのようなものがイタリア人にとって興味深いのでしょうか。
1.マンガ
今イタリアのテレビでは毎日24時間、テレビで日本の漫画が見られるチャンネルがあります。イタリアの漫画は数が少なく、ほとんどのものが日本のマンガです。日本の漫画が8割、アメリカの漫画が2割といった感じでしょうか。今イタリアのテレビで見れる人気のマンガは、日本でもお馴染みの「ドラゴンボール」と「犬夜叉」です。
ですから、イタリア人の多くは「小さな時から日本のマンガを見て育った。小さい頃、何かわからない文字が、書いてあるなぁ。わからない歌の歌詞だなと思ったら、大人になって日本語ということがわかっよ。」といいます。
こんなことから、日本のマンガ を通じて日本語を聞いていたり、字幕を見ていたり、マンガの風景を見て日本というはるか遠くの国を見ていたという背景があります。そのため、イタリア人にとって、大人になって日本に旅行に来る事は1つの憧れでもあり、日本に来た時には「マンガで見ていた学校とか、神社の風景が、本当にあるんだ!」と感動するそうです。
その感覚は、私たちがベネチアに行って「わー。本当にディズニーシーみたい。」なんて思う感覚と一緒なのかもしれません。ちなみに、こういうとイタリア人はちょっと膨れながら、「ディズニーシーが、ベネチアを真似したんだよ!」と言い返してきます。それは、ごもっともですよね。
2.ハイテクノロジー
イタリアで「日本人です」と言うと、まず帰ってくる反応は、先に書いたマンガか、「tecnologia テクノロジーア!!」と、嬉しそうな表情です。
Tecnologia とは、そのまま、テクノロジーということですが、イタリアで日本製の電化製品などはとても人気があります。しかし、値段が高いので少し手が届かない存在でもあります。
イタリア人は、日本の技術にとても信頼をしていて、値段が高いことにも納得がいく。という考えを持っているようです。
携帯を買う時、ソニーの携帯にするかアップルの携帯にするか、イタリア人にとっては悩みの種です。しかし、ソニーの携帯もアップルの携帯も、700ユーロ位するので、イタリア人にとってはとても高価なものです。
値段を比べて「100ユーロの韓国製にしたよ。ソニーがよかったけど、高かったから。」と、テヘって感じの、恥ずかしそうな顔で語るイタリア人をたくさん見ました。
親日家が多いイタリア人
このように、イタリアと日本は距離にすると遠く離れていますが、親しみを感じてくれている方が多く、良いイメージを持ってくれていることが多いです。また日本人もイタリアに対するイメージはよく、お互いがもっと距離が縮まっていくといいですよね。
執筆者;Maki C(ペンネーム)
日本の音楽大学でイタリアの文化に触れ、イタリアにいつか住みたいと夢見ていました。
30歳を過ぎた頃に、イタリア旅行のために語学の勉強を独学でして、現在翻訳・通訳の仕事をしています。数年イタリアと日本の往復の生活をし、ただいま、ビザ獲得にむけて格闘中で、今年より晴れてイタリア在住予定。
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