片道通勤時間2時間に耐え切れず、会社を辞めたのは2月1日のこと。とにかく台湾に行きたくて、30日間台湾にショートステイしてきました。今日はその報告です。
航空運賃マイレージで0円・宿泊費30日で10万円
2月15日から3月16日までのチケットはJALのマイレージで取得しました。ところが最近の台北のホテルが高くてどこも1万円以上するのです。
そこで考えたのが、月額10万円で泊まれるマンション。「淡水紅樹林全室温泉付マンション清淞」を予約しました。
台湾ロングステイ
オーナーは日本人ですから言葉の問題はありません。高層ビルは高級感があって、電化製品は電子レンジ・オーブントースター・テレビ・洗濯乾燥機・IHまであるので、あとは食材を買ってくるだけです。当然毎日自炊でした。満足しました。
30年ぶりの友人との再会
今回の目的の一つは古い友人との再会です。彼は30年前に一緒に働いていた同僚です。待ち合わせ場所の微風広場で会ったとき、お互いの変貌ぶりに驚きました。
また、お兄さんが上海で大成功し、台中の小さな町工場が中国で大企業になり、ホテルまで建設するまでになったとか。娘さんが結婚するので、マンションを買い与えるのですが、眼の飛び出る金額とか。歯医者さんの奥さんは、ロータリーで慈善事業に忙しいとか。
かつてお客様だった40年来の友人たちとの食事は、いつもの林森北路の「龍都酒楼」で、「北京ダック」ならぬ「広東ダック」1羽を5人でいただきましたが、やはり彼らのマンションも高騰し、ビジネスは大したことないが、マンションを転売して利益の方が大きいと言います。
かつては同じ場所にいたのに、まるでタイムトラベルもののパラレルワールドにいるようです。変貌したのは太った身体だけでなく、別世界のようになった台湾そのものだと思いました。日本はこの間得るものもなくただただ失うだけの20年だったと痛感します。
感動の十分ランタン祭り
今回の30日間の滞在で最も感動したのが、「平渓天燈祭」(台湾ランタンフェスティバル)です。2015年3月5日小雨降る中、狭い駐車場は世界からの人、人、人でいっぱいです。
平渓線のキハ(ディーゼル車)では乗り切れないので、動物園から5分間隔のバスで来ました。人込みの中で6時スタート。大きなランタンと小さなランタン200個くらいが入場します。やがてランタンが空中に解き放されると、いっせいに「うわー」という歓声が響きます。
このランタンに込められているのは、願い・感謝・祈り・鎮魂など、多くの人の多くの気持ちが見えるようです。その30分後には同じように親ランタンと子ランタンが夜空に上がってゆきます。
陽が沈み、空が暗くなり、夜が深まるにしたがって、私の心も静まり、優しい気持ちが心を包みます。空に消えて行くのは私のどんな思いなのでしょうか。自然に涙があふれ出ていました。
できれば来年もランタンフェスティバルに行きたいものだと思います。
執筆者:姉崎慶三郎