先日の、恐怖体験で、引越しを決めた筆者。中国語もできないのに、上海で家探しをすることになりました。どうやって物件探しをするのか、交渉するのか、上海での住居探しにまつわるエピソードです。
どうやって家を探せばいいのだ??
日本語しかできないのに、どうやって家を探そうか。
- 中国人スタッフにお願いする。
- ネットで不動産屋を探し、コンタクトしてみる。
中国人スタッフはよく助けてくれます。ありがたいぐらいです。が、自分の住処なので自分で探したい気持ちがあり、ネットで「日系で日本語で対応してくれる不動産屋」にコンタクトしてみます。(なにかちょっとしたトラブルでも自分で解決したいですし、その方が私も気を遣わなくて楽ですから)
不動産屋さんに電話すると向こうもすぐに私の会社に営業に来てくれて、早速予算・物件を提案してくれました。
まず、会社から歩いて通えるところをピックアップ。しかし、高いなぁ~。月に1万元するの!!とびっくり。さすがに怒られそうだなぁ・・・とビビりながらもとにかく見つけるしかない。と思い、休日に部屋を見に行くことにしました。
徒歩で通える距離に住みたい理由
上海の地下鉄の朝のラッシュは体験したくないです。
私は電車に乗れないし、降りられない。東京の通勤ラッシュもすごいですが、上海はもっと過激です。日本のテレビでもすごい混雑を見たことある方もいらっしゃると思います。
あれです、本当に乗れませんし動けません!!(ラッシュ以外は普通に利用できます)
私の会社の中国人スタッフは超ラッシュになる前に会社のそばまで来て、マクドナルドで時間を調整しています。仕方のないことですが、電車はつらいようです。
家賃を考えるとなるだけ中心地から離れたほうが安くなります。が、地下鉄に乗らないと通えないです。前々任の担当者は、毎日タクシーで往復していたようですが、今の会社の状況で日本人がそこまで経費を使える状況でもないし・・・。
とにかく第一希望は会社まで歩いてこられる距離!!と決めます。
何件か拝見し即決
最初はホテルの一室。調理は簡単な電気式のキッチン。最寄駅は静安寺。価格7,000元。
次もホテルの一室。うーんホテルの一室かぁ~。不動産屋さん曰く、日本人の方でもホテル住まいの方多いそうです(・・・わたしは自炊したいのでキッチンは普通にあるとありがたい)。
三件目に移動している最中に連絡があり、さっき見た部屋は別の方が契約されました。そして、これから行くところも契約が決まり見れなくなりましたとの事。たぶん事実だと思うのですが、いいと思ったら早く唾をつけないと・・・。
午前中からまわり夕方、最後の一軒を見る。立地条件・金額・部屋の明るさ申し分なし!ここにしたい!!と一緒に回っていた不動産屋さんの担当者へ申し入れ。担当者が家主さんと交渉を始めていました・・・。
気に入った物件なのに・・・
なんだかものすごいやり取りをしている。時間もかかっています。「今日はいったん引き揚げましょう」と担当者。えっだって唾付けないとすぐにほかの人が契約しちゃうよ!!なんで??・・・。
翌日電話がありました。不動産屋さんの社長さんからです。「あの部屋はお勧めしません、リスクがあります」との事。よく話を聞くと、「家主だ!」と言っている人間は書類をすべて見せてくれていない人。書類とは、身分証明書・家が自分のものだという権利書などなど。
不動産屋さん曰く「貸すと言っている人はおそらく、また貸しをしようとしていると思います。実際に住み始めた後で、実の所有者から出て行けと言われるケースがある」との事。
せっかく気に入ったのですが、ここはトラブルが嫌なのであきらめました。
翌日も物件探し
翌日、自分が良い!と思っていたマンションの別号館に良い物件があるとの事。
早速見に行くと、昨日自分が良いと思っていたところより少し狭いですが。所有者ともお会いし、ちょっと高かったのですがここにしました!!
所有者は女性で、日経企業に勤めていたことがあるとの事。英語でお話してくれたので、会話も弾みました。毎月の支払の事、身の回りの事などなど直接お話しし、私が交渉中もいろんな人が見に来ましたが、所有者の方が私を気に入っていただき、ようやく契約成立。
1LDK、日当たり良好。セキュリティー完備(エントランスオートロック)。お湯とエアコンはスイカ・PASMOみたいなカードにお金をチャージし使用する仕組み。
以前住んでいた人は女性だったとの事。このため、部屋はきれいにされていました。
今度は落ち着いて暮らせそう
中国の部屋探し・・・・。大変でしたが、いろいろな家を見れてこれはこれでよかったです。
本当に会社から近い家は築60年、家賃6000元という物件もありました。が、作りが古く・・・なんというか・・・ネズミもでるし・・・ちょっと落ち着かない感じです。
また、いいなぁと思うおうちもあったのですが、家じゅう「うんちくさい」・・・。
不動産屋さん曰く・・・「この匂いはずっと消えないです 匂いに慣れるしかないです」(私には無理 うんちくさくてご飯がまずくなります)などなどいろんな経験をしました。
中国の不動産はトラブルも多い
一番大きかったのが日本語できるスタッフさんがいらっしゃったことです。解らないことはきちんとリスクを含め説明してくれました。
結果この不動産屋さんとは長く付き合うことになり、私の後2名日本から着任しましたが部屋探しをまたまたお願いしました。
一番トラブルになるのは「本当の所有者が家を貸しているのか?」がポイントだそうです。
そんなの素人の私にはわかりませんよ・・・。やっぱりその道のプロにお願いするのがいいですね(当然お金もかかります。成約料として家賃の1カ月分 契約更新時にまた家賃の1カ月分←これってそもそも私が騙されている??なんてことはないと思いますが・・・)。
執筆者:ユウ カジマ(ペンネーム)