明日は日本の「海の日」。ただ今、夜の9時過ぎ。気温は38度。無風。日中のパエリア鍋状態からようやく気温が下がり始め、一日が終わろうとしています。
そんな真夏のアンダルシアより…暑中見舞い申し上げます!
わたしの村では7月が最も暑いと言われ、八月の中旬には少し風が涼しくなります。あと一カ月、生き延びねば!
1.新しい発想のチョコレートエッグ
「キンダーサプライズ」という名称でおなじみの、チョコレートエッグ。中に小さなおもちゃのおまけも付いて1ユーロ程度という、手ごろな価格も好評の子供向けのお菓子です。
地域によっては50度近くにまで気温が上がるスペインの夏。当然チョコレート類は見事に液体化してしまうのですが…「そんな夏でもキンダーサプライズを売りたい!買いたい!」という情熱が、「夏仕様のパッケージ」を展開しています。
通常は「卵型のチョコレートを食べると中におもちゃが…」というデザインですが、夏仕様は「卵を半分に割った形のプラスチックパッケージ、片方にドロドロのチョコレートとスプーン、もう片方におもちゃ」と、キチンと仕分けされている優れもの。
むしろ冬仕様よりも手が汚れず、一年中売ってほしいほどです。
2.ソルベットチューブで気力維持
やむを得ず日中に外出すると…老いも若きもカラフルで長いビニールを噛んでいる、という光景をよく見かけます。これが「ソルベットチューブ」。
「ソルベ」「フラン」など、色々な名称で呼ばれていますが、日本語で商品名が見つからない…いわゆる食べ歩き用シャーベットです。
薄いプラスチックの中に密封されたジュースを凍らせ、徐々に溶け出すのを食べるなり飲むなりして、若干涼をとることが可能です。ここは冷房の効いた大型のショッピングセンターもない、小さな村。出先でとっさに「少し体を冷やさなくちゃ…」と思った時は、キオスクでこの「ソルベットチューブ」を買うのが良いでしょう。
12本入りで1ユーロ程度、1本づつ単品で買っても15セントほどというコストパフォーマンスは、実に庶民の味方。日本の「ガリガリ君」のような存在感と言えます。
パッケージの構造上、必死で食べすぎると口の両端にプラスチックの尖ったパーツが当たり、地味に痛いです。夏休みシーズンは、口の両端を赤く擦りむいたような子供も目にします。
3.熱烈歓迎!観光客
かつての観光大国スペインも、世界的な不況のあおりを受けて実績は右肩下がり。それでも夏には国内外からの観光客が村をにぎわします。
春先にオープンした高速道路脇の「トレーラーハウス用キャンプ場」は、国境の河で展開されているウォータースポーツを目当てに訪れるチャレンジャー達で満員状態。観光ビジネスは書き入れ時です。
ホテル、飲食店、乗馬サービス…地元のスタッフはスペイン語しか話せず、英語圏からのお客様と身振り手振りでコミュニケーション。
昨年の秋風が吹くころに「よし、来年の夏までに英語をマスターするぞ!」と一人反省会で意を固めたものの、何もしないまま今年もまた夏が来たようです。
そして今年は、この恵みの季節に拍車をかけてくれた素敵なサプライズが…なんと日本のクイズ番組「なるほど!ザ・ワールド」さんが、取材に来てくださったのです!「2016夏」のスペシャル番組で、7月上旬に放送されました。
まるでホットヨガ!アンダルシアの夏をやり過ごす
学校は6月の終わりから9月の2週目まで休み。宿題は無し!アンダルシアの長い夏の真っただ中にいます。
日焼け止めを忘ると皮膚がピリピリする猛暑ですが、日本でホットヨガにはまっていた私は、実はこの暑さが大好きなのです。
水をどんどん飲んで、普通に過ごしているだけで大量の汗が…「生きているだけでホットヨガ」!それがアンダルシアの夏なのです。