台北住宅価格高騰と台湾バブル,中国マネーの影?

近年、台北市内の不動産価格が高騰しています。不動産の平均価格は年収の約15倍に達し、「世界一住みにくい街」と有力紙の聯合報は伝えます。また今年の3月頃に台湾の友人たちと食事をしたところ、ほとんどの人のマンションが、日本円で1億円を超えているので、すごく驚きました。どうしてこんなことになってしまったのでしょうか。

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台北の不動産価格

台湾バブルか?台北不動産価格の高騰

台北の不動産価格については、特に台北市の中心の、中正区・中山区・信義区・大安区・松山区の5つのエリアが、市の中心でもあり、交通の要所でもあり、高級店も多いので、地価が高騰しています。

従って、この5つのエリアに集中しているホテルも料金が上がっています。ざっくり言うと、次のような感じです。

高級:14,000元(52,000円)
中級:2,800元(11,200円)
経済的:1,000元(4,000円)

これはあくまで一例ではありますが、日本円で1万円以下のホテルを探すのは、けっこう難しいでしょう。予約を入れようとしても、なかなか予約できないのが実情です。 

台湾の住宅価格バブルを象徴する数値

台北の住宅事情、台湾バブルと中国マネー

住宅価格をサラリーマンの年収で対比する「住宅価格年収比」というのがあります。日本のデータと比較してみると異常さが分かります。

住宅価格年収比(住宅価格を世帯平均年収で割ったもの)

  • 台北市住宅価格年収比:14.6倍(2014年7月30日台湾内政部発表)
  • 日本での住宅価格年収比:5倍(三井住友トラスト基礎研究所レポート)


  • また、ある企業の調査によると、「住宅価格の年間賃料倍数」というのがあって、台湾が最も倍数が高いので、バブルが一番ひどいのは台湾だという話です。

    住宅価格の年間賃料倍数(住宅価格を年間賃料で割ったもの)

  • 日本     20倍
  • シンガポール 35倍
  • 香港     35倍
  • 中国大陸   38倍
  • 台湾     64倍
  • 台湾住宅価格高騰の原因と対策

    台北の不動産屋で

    どうしてこんなことになったのでしょうか。

    街の不動産屋さん店先のチラシを眺めていたら、店員さんが出てきて話をしてくれました。3軒の不動産屋さんの話をまとめました。

    ここ10年で台北の不動産価格が高騰した理由

    台北への一極集中化
    2002年中国人の不動産売買解禁により、台湾人名義による中国人投資増加
    2007年新幹線開通による台北への一極集中化加速
    2009年累進相続税が一律10%になったため

    台湾政府による政策

    台湾の政府はもちろん対策は打っていて「不動産価格高騰防止策」ができました。

    ・2011年に「ぜいたく税」(特種貨物及勞務稅條例)導入     
     1年以内に転売すると:売却額の15%の税がかかる
     2年以内に転売すると:売却額の10%の税がかかる

    実際に、台北市内の1ルームアパートの家賃相場はどのくらいかというと、ざっと15,000〜20,000元/部屋・月くらいですので、 日本円にすると月額およそ 60,000円〜80,000円 です。

    東京近郊のアパートと較べてもそれほど安くはありません。台湾の物価は安いと思っていたら大間違いです。

    最後に、筆者が最近泊まった30日で10万円のロングステイアパートを紹介します。繁華街まで時間がかかることを我慢できれば、安いと思います。

    ロングステイ先:台湾ロングステイ 

    台湾は安いと思っていたら大間違い

    台北の住宅事情はいかがでしたか。なんでも安いと思っていませんでしたか。とは言うものの、なんでも高いわけでもありません。

    最後に、朝日新聞社の台湾マネーに関する報道を受けて、筆者が編集しました。

    執筆者:姉崎慶三郎