日本に住んでいる時、転勤のため名古屋の幼稚園と札幌の幼稚園の2つに通園していました。日本の中でも幼稚園はそれぞれの園の色というか、特徴がありますよね。名古屋と札幌の幼稚園もかなり違いましたが、今うちの息子が通っているアメリカの幼稚園も、これまでとは全く違う教育方針とカリキュラムです。
どこ幼稚園も子ども達のことを第一に考えているのですが、3つの幼稚園を経験したことを踏まえて、今回は幼稚園限定ですが教育の話をご紹介したいと思います。
日本の幼稚園では…
日本の幼稚園は勉強系と遊び系の園に別れていますよね。我が家はわんぱく小僧と言うことで、迷わず遊び系の園を選びました。最初の幼稚園では毎日泥まみれになって思いっきり遊んで帰ってきました。
おかげで洗濯が大変でしたが、本人は楽しいようで一度も行きたくないとダダはこねず、安心したものです。勉強は一切教えず、自然と触れ合いながら遊びの中でいろんなことを学んでいこうという方針の幼稚園でした。
札幌の幼稚園も遊び中心のところを選びました。
ここは年少から年長がミックスになっているので、年長は年少のお世話をし、それを見てきた年中さんもやはり翌年には同じことをする。異年齢が同じクラスなのは子ども達にいい影響を与えることを、園長先生が入園説明会のとき力説していたな~と、思い出しました。
どちらも幼稚園で作った出来立ての国内産の材料で作った、美味しそうな栄養バランスばっちりの給食があり、安心して食べさせることが出来ました。
アメリカの幼稚園では…
さて現在通っているアメリカの幼稚園。
日本の園バスにはアンパンやトーマスにデコレーションされた、子どもが乗りたくなるような可愛いいバスをよく目にしました。でもこちらではカワイイバスではなく、高校生が乗るのと同じ黄色のどでかいバス。それに園の先生は乗らず、バスドライバーのみ。最初心配しましたが、アメリカではこれが普通のようです。
また勉強系遊び系幼稚園と別れておらず、どの園も小学校のようにアルファベット、算数、アート、音楽と言った授業をします。もちろん遊びの中で楽しみながら勉強するスタイルのようですが、今まで遊びだけで育ってきたので、うちの子はついていけるのか?と不安でしたが、子どもの適応力は素晴らしい!何の問題もなく、僕幼稚園大好き!と英語で話しているのを見て親としては嬉しい限りです。
余談ですが、日本人は欧米人に比べてディベート、つまり交渉や人前で話すスピーチが苦手だと言われます。そんな私も全く得意ではないですが、幼稚園では週一回先生が出したテーマに沿ったものを自宅から持ってきて、それをみんなの前で発表するというshow and tellという時間があります。園児のうちからスピーチの練習をさせているんだ!と軽いカルチャーショック。
みんなの前で自分の意見を発表するスタイルは、映画や海外ドラマを見ていると、高校生になってもこういう授業のシーンがあった覚えが。そりゃスピーチに慣れるよね~と一人感慨深くなりました。
給食の違い
私が日本人で和食が大好きということを考えなくても、給食に関しては絶対に絶対に日本の幼稚園がベストです!
子ども達の飲み物は基本お茶か水ですよね。炭酸を禁止しているところもありました。でもアメリカでは甘い炭酸飲料OK、ジュースOKの何でもあり。だから肥満の子どもが増えるんだよ…と横目で見ながら、我が家は水を持たせています。
でも給食にはチョコレートミルクが出ることがあり、本人はそれがかなり好き。給食と持参のランチが選べて、我が家は毎朝私がサンドイッチ作って持たせてますが、息子が好きなピザが出るときだけ給食にしています。
他にはチョコのマフィンが出たり、デザートにアイスクリームが出たり、アメリカのランチは甘いもの多すぎ~!ちょっと日本だと考えられませんよね。ただ、いちおう素材には気を使っているようで、地元で採れた野菜やパン、フレッシュなフルーツを提供しているようです。
でも幼稚園児が野菜ステックとかホントに残さず食べているんだろうか…と疑問ですが。
どこの幼稚園でも楽しく通ってくれればいいかな
早期教育に力を入れ、先生達もプロフェッショナルな意識の強いアメリカの幼稚園。でも「食」に関しては日本の幼稚園の方が身体に良いものを提供していると実感。それぞれ特徴があり、パーフェクトになるには難しいですが、子どもが好きで楽しく通ってくれたらそれでいいですよね。
執筆者:マイマイ(ペンネーム)