海外就職をするにあたって間違いなく必要な物、それが就労ビザです。
滞在(観光)ビザだけであれば、日本人の場合簡単に取れることが大半ですが、就労ビザの場合、例え日本人が世界に信用されていてもすんなり取れるとは限りません。
どうしても海外就職をしたい人にとって、就労ビザが取りやすい国があるならそれで行き先を決めたいという人もいるかもしれません。例えば、先進国と発展途上国では、就労ビザの取りやすさに違いがあったりするのでしょうか。
1.先進国ではビザが取れにくい?!
先進国というと、G8という先進国首脳会議に参加できる8ヶ国があります。アメリカ、日本、ロシア、カナダ、イタリア、フランス、ドイツ、そして、イギリスとなっています。私の知っている限り、これらの国で就労ビザをとるということは、容易ではありません。
例えば、イギリス、ドイツ、そして、フランスは、ヨーロッパ諸国であり、EUがECだった時代から加盟している最初の12か国ですが、今やその国の数も増えています。EUは加盟国間において労働力の交換が比較的容易ですが、それ以外の国籍の外国人に関しては就労ビザを取ることは難しくなっています。
そして、日本人が多くいる国でもあるアメリカ、ここでは留学ビザすら今は取りづらい環境にあります。就労ビザに関しては、今は大統領が変わったことによって、非常に厳しくなってきています(例え、駐在であっても)し、今度の動向も予測しにくいといえます。
2.発展途上国ではビザが取りやすいの?!
先進国が就労ビザをあまり出さないのであれば、発展途上国に海外就職すれば簡単にビザが出るとのかと、そう早合点してはいけません。
発展途上国であっても、色々な国(の形態)が存在するということを頭に入れておきましょう。
それが社会主義国である場合、自分の国だけで何とかしようという政府の思惑があり、なかなか外国人に門戸を開きません。そもそも、外国人を受け入れる体制ではない国もあります。
また、社会主義国でなくてもブラジルなどに関しては、自国で全てを賄おうとしていて外国資本を寄せ付けない傾向があります。就労ビザも難しいですが、観光ビザでさえ国籍によって申請のプロセスが煩雑になり簡単とは言いづらい状況にあります。
3.中立な国が意外と取りやすい!?
発展途上国でもなく先進国の仲間入りを果たしていない国としても色々な国が挙げられますが、その1つ、シンガポールは就労ビザがとりやすいとされています。ここで言う「とりやすい」とは、就職先を見つけたから就労ビザの手配に出ればいいだけということです。
その他に、メキシコも6,7年前まではシンガポール同様でしたが、今現在はアメリカのヒューストンに行って面接を受けて就労ビザをとってからの就職となります。
就労ビザに関しては国(地域)の方針次第
ビザが出る出ないは結局は国の方針や法律次第なので、発展途上国や先進国だから取りやすいとは言えないと思います。ただし、ざっくりと比較した場合、先進国の方が就労ビザを取りにくいということは確かかもしれません。
海外で働くことを希望するなら、まずは自分の経験とスキル、語学を磨くことが早道かもしれませんね。同時に、移住候補の国や地域について、情報収集を進めていくことが必要でしょう。
(この記事の情報は、すべて記事投稿時点の情報です。各国のビザに関する情報は頻繁に更新されますので、詳しくは最新情報を大使館のウェブサイトなどでご確認ください)