海外に赴任される方は、会社で住居を用意してくれることがあります。言葉が思うように通じない外国では、住むところを用意してもらえるのはありがたいですよね。でも、まれにあまりありがたくない住居も・・・。
今までの家
前任の総経理が住んでいた2LDK バスタブなし 27階建てマンションの最上階。
最寄駅 打浦橋駅 家賃 6,500元。この広さで、駅からも近く安いと思います。家具は付いているので買い足す必要はありませんでした。インターネットも速度は解りませんがついていました。月に200元ぐらいだった気がします。
セキュリティーは特になく、守衛さんや、オートロックのエントランスは付いていないマンションです。
会社負担は、家賃のみ。その他水道光熱費は自分持ちです。(ほかの会社の駐在員に聞くともっと会社が負担してくれる会社もあるようです。)
何が不満か・・・と聞かれると説明しずらいのですが、とにかく引っ越すことに決めました。
何かと問題があった
取得するZビザ(就労ビザ)の為、前任者の家に住むことにして早く手続きを済ませたく、日程もなかったので前任者の家に住む方向で進めていました。
一番最初に前任者のこの部屋に行ったとき、なぜか解らないのですが、何となくよい心地にはなりませんでした。部屋に光が入らずいつも暗い感じがします。
ただ、会社からは歩いて15分ぐらいなので、十分近い距離にあります。
話には聞いていましたが、やっぱり私の家にも起きました。
電気関係の変調(前兆?)
中国の住宅環境は決して日本と比べてはいけない。と諸先輩方々から聞いていました。特に電気関係には気をつけなさいと・・・。諸先輩は漏電し痛い目にあったそうなので・・・・。
私の住んでいる家もブレーカーはすぐ落ちることはよくありました。が、これもよくある話の一環です。別に気にすることの程でもないと思います。あと電球が爆発したこともあります。これも気にしない事です。
しかし、さすがに驚いたこともあります。自炊して、給湯器をとめて食事をしているときの事です。
リビングにいたのですが、台所から「ボン」と爆発音的な音がしたと思ったら、停電・・・。
ブレーカーも再度上がらず困り果て、中国人のスタッフに電話をし、メンテ業者に来てもらいました。何とか復旧するもガスは使えず、これは、大家さんに言って直してもらうしかない状況になりました・・・。これもよくある話?です。
やっぱり居心地が良くない
住み始めて数日後の事です。仕事が終わり在宅しているとドアがノックされました。
私は中国語が流暢ではないので解りませんが、どうも若い女性の様です。私は会ったこともありません。こんなことが数日続きました。
週末疲れてベッドで横になっていると何となく窓の外に人影が・・・。ここ27階だよな??疲れているのだと思い、気にしないようにしていました。
他の日には、部屋にいても何となく落ち着かず誰かに見られている気がして、カーテンを開けて視線を感じる方を確認。マンションの隣は誰も住んでいないのに、小さい女の子が家の中を走り回っています。誰も住んでいないのでカーテンはないので丸見えです。
これもまた気のせいだと「思い込むようにしました」が、女の子が見えなくなったので、目を隣の部屋から移そうとしたときの事でした。窓の下からゆっくり・・・頭が見え、おでこが見え、そして女の子の目が出たところで止まりじっとこっちを見ています。
本当にここはやばい!
さすがにびっくりして大声を出してしまいました。が、「気のせいだと思い込むことにしました」。
こんな体験、誰に行っても信じてくれるわけがないですし、これから家を探すとなると同じ金額では会社近辺には探せないのは十分承知です。
そんなことをしているうちに、先日書いた入院騒ぎがあり、いろんな事を聞いてくれた会社の先輩が「そんなとこ 引っ越したほうが良いぞ!」と言っていただきました。
https://kaigai-info.net/china/sickness/
「お前はここに仕事しに来ていたのだ。仕事ができる環境のところに早急に変えてキチンと仕事に専念したほうがいい」とおっしゃってくれました。(助言をくれた先輩も、中国にきて、住処でいろいろあったみたいです)
最終的に決めるのは自分
いろんな状況がある中でどうしたいのかを決めるのはやっぱり自分です。会社が用意してくれた家だから。引っ越すと経費が掛かるから。しかも、家賃が上がってしまうから。いろんな考えがあります。
まして、海外赴任を経験していない日本本社の人間にいくら説明してもきっとわからないと思いますし。でも、生活するということは衣食住贅沢とは言わなくても居心地が良くないと疲れてしまいますよ。
ある人から見れば私の住んでいるところは心地よいかもしれないし、それは何とも言えません。お金・通勤環境などなどいろんな条件があると思いますが、体を休めるところは自分で納得するところに住むべきと思います。
執筆者:ユウ カジマ(ペンネーム)