日西混血の娘も、気が付けば幼稚園年長に…。日中の気温が40度を超えるアンダルシア。夏の午後は室内でまったりテレビに限ります。
ぼんやり画面を観ながら夜が来るのをひたすら待つ、これが日課になってしまいました。筋金入りのテレビっ子、どうせ見るならいい番組を!開き直って「子供向けチャンネル御三家」をご紹介いたします。
Clan
伝統ある国営テレビの子供チャンネル。コマーシャルが無いので、物欲も刺激されず助かります。
昼食、夕食の時間に合わせて、「ちょっとシュール、でも基本的に明るくて元気」な「Bob Esponja(スポンジボブ)」が放送されます。同席の大人も退屈せずに、家族みんなで楽しめる…国営放送ならではの気配りがうかがえます。
他のチャンネルと同様、スペイン国産のアニメはほとんどなく、アメリカ、カナダ、フランス、イギリス、そして日本など、輸入物の番組ばかりです。
「Peppa Pig」「Ben and Holly’s Little Kingdom」等、イギリスのアニメが比較的長い時間を占めています。原語放送に切り替えておくと…ブリティッシュイングリッシュが習得できるかも!
ディズニージュニア
ディズニーチャンネルの子供番組が大集合。プリンセス系のアニメからローティーン向けのドラマが中心です。なにしろコマーシャルが多く、ショッピングセンターに行く前日には絶対に見せたくありません。
とはいえ幼稚園児の流行最先端といえば、やはりこのチャンネルのキャラクター。バースデーパーティーに招待されるたびに、プレゼントリサーチにチェックさせていただいております。
女の子向けのプログラムに偏っていると思っていたのですが…この夏「忍者ハットリ君」が再放送されていました。(懐かしさのあまり、見ながら呼吸が上がってしまいました。ディズニーチャンネルHPのハットリ君ページはこちら→)
nick JR
ケーブルテレビの契約で見ることができる「ニコロデオン」の、子供向けチャンネル「ニックジュニア」。各番組のオープニング画面で「フレンドシップ」「音楽」「サイエンス」「物理」「エコロジー」…等々のアイコンとともに、「この番組で得られる教養は何か」というアナウンスが現れます。
おかげで「子供がダラダラとテレビを眺める」という心苦しい光景が、「わが子が教養を吸収している」という安心感に早変わり。親としては嬉しいチャンネルなのですが…あまりにも激しく「教育モード」がアピールされると、なんだか息苦しくもなります。
目玉番組はやはり「Dora the Explorer」でしょうか…英語とスペイン語のバイリンガル少女「ドーラ」が、歌い、踊り、クイズに答えながらゴールを目指すという、幼児教育テーマてんこ盛りの番組です。
オープニングの教養アイコンによると、「Dora the Explorer」の学習テーマは「読解」「フレンドシップ」「エコロジー」「算数」とのこと…。多くは望みません。少しでも役に立つ知識を増やせていれば幸いです。
テレビのおかげでマルチリンガルに?
育ちざかりの子供がテレビばかりではいけませんが、暑すぎて外に出られない夏の午後をくつろいで過ごすのに、テレビは大活躍です。
学校はスペイン語、家族では日本語、テレビは英語だけで統一し、過ごすこと1年半。現在4才半の娘は、発話はスペイン語が多いものの、日本語も英語も聞き取って理解し、返事も気が向いたときには日本語・英語でも返すようになってきました。
3言語習得のために…「育ての親、テレビ」文明の利器に感謝です。