「郷に入れば郷に従え」と日本のことわざにもありますが、郷に従えないこともありますね。ほとんどの事は、プーケットというかタイのゆる~い「なんちゃって」な感じで済ませられるのですが、これだけは日本人らしさを捨てられないときがあります。
そんな日本人らしさを捨てられないとき、やっぱり私は日本人と感じるときについて書いてみます。
おせち料理
タイにいると四季がなく、年末年始も暑くてクリスマスやお正月らしさを感じられません。これは何年経ってもなれないものです。
でもお正月になれば、日本のおせち料理が食べたくなります。おせち料理はそれぞれに意味があって、日本のお正月には欠かせないもの。
おせち料理のうちタイにある材料で簡単にできる、なます、きんとん、煮豆を毎年作っています。
本当は、ゴボウやレンコンが日本と同じレベルの品質で安ければ、煮しめも作りたいのですが私が希望するものがなくて断念しています。
煮豆については黒豆の粒が大きいものがないので、赤インゲン豆で代用しました。煮たら黒くなったのでよしとしています。これでなんとか日本のお正月らしさが出ていればといいと思います。
麺料理の食べ方
日本では、ヌーハラ(ヌードルハラスメント)が話題になっていましたが、タイでも麺類を音を立てて食べると非常にお行儀の悪いことになります。
トウガラシが入った辛いスープの麺類は日本の感覚で、ずるずると麺をすうと喉に辛さが直撃して大変なことになるので、お行儀が悪いというより、食事中にむせるのを防止するためかもしれません(笑)。
でも、和食やさんでおそばやうどんをずるずると食べられないのは味気ないと思いつつ、お店では我慢して音を立てずに食べ、自宅でおそばやうどんを食べるときには、思いっきり音を立てて、食べるようにします。
店員さんのサービスとお釣りの計算
日本では、スーパー、コンビニへ出かけても、ほとんどの店員さんは親切でマナーがいいので、帰国したときはいつも気持ちよく、買い物ができます。これはタイの店員さんの対応に慣れてしまっているせいかもしれませんが、日本の接客サービスはいいなと思います。
プーケットで近所のコンビニの店員さんの対応は、まず「○○ありますか?」と聞くと、私のタイ語が拙いせいかと思うのですが「はぁ~?」という返事。顔も「まじ、わからない」という表情をします。いつも腹立たしく思っていました。
支払いの時にも例えば256タイバーツだったら、556タイバーツを渡すと怪訝な顔をされ、56タイバーツを返されたこともありました。支払いが終わっても特に「ありがとうございました」とは言いいません。
日本人として、本当に信じられないことですが、タイでは普通のことです。人件費が安いので給料も安いから、サービスを極めるというプロフェッショナルな店員さんが育たないんでしょうね。
まとめ
どこにいても日本人としての心を忘れないように、日本の四季や風物詩を忘れないようにしたいと思いますが、ここにいると、それがなかなか難しく感じます。
最近は慣れてきているのか、「しかたないなぁ」と思えるようになったのですが、あまりにも日本とのギャップがはげしいと本当にがっかりしたり、いらだったりしていました。
「日本を離れてみて、わかる日本の良さ」たくさんあると思います。