仕事で海外に住んでいると、意外と有名な観光地に出かけるというのが、おっくうなこともあります。海外旅行が好きな人から見れば「もったいない!」ということになるのでしょう。こんなとき、語学に堪能な友人がいると、行きたい場所にもサクサク行って観光できます。「上海のベニス」と呼ばれる朱家角へのお出かけエピソードです。
朱家角へ
「観光地へ行こう」と誘ってくれたのは仕事の同僚。前にも書きましたが、彼は中国語ペラペラ。私は語学に堪能ではないので思いつきませんでした。
私たちは写真が好きなので、せっかく上海に居るのだから行ってみようかということになり、休日、日帰りで行くことになりました。
場所などは、検索すれば出てくるので省きます(上海のベニスと検索してみてください)。
朝家のそばから始発バスが出ていますので、これに乗って向かいます。まだ薄暗い中路線バスへ。始発のため我々は座れましたが、あとからあとから乗客が増えてきます。
料金の支払いは、バスに料金回収係りが居るので彼らに徴収されます。
慣れれば大丈夫と言われるも、はっきり言って私は行先のバスも探せず終わりそうです。目的地はバスの終点なので乗っていれば、問題なく着く段取りです。
上海も郊外に向かうほど高い建物は無くなります。空が開け、大きな水辺が見えてきます。
水の透明度は、あまり綺麗とは言えません。油ぎった物が浮いています。おそらく環境汚染かと(思います)。
朝早く出たので、朝食を!
到着したのは早朝のため、お店が開いていませんが、屋台はたくさんあります。
小龍包を食べることにしました。私は、癖ですぐにお金が払えるようにお金を手にしながら食べたいものを注文します。が、同僚から一言「注文時にお金をちらつかせると、金額を吹っかけられるので注意するように」とのこと。知らなかった・・・。
購入した小龍包を食べながら街並みを散策。昔ながらの町並みがとても良い表情を見せてくれます。特に、時間が早いので観光客はまだいない。これは撮影の絶好のチャンス!
船が手漕ぎ船が行き来する街並み
漁師さんが使う船もたくさんありますが、観光目的の船も多くあります。
細い路地にいろんなお店屋さんが立ち並び、日中はたくさんの観光客がやってきます。
朝から晩まで一日中、ブラブラ気の向くままに歩き、写真を撮りまくりました。
ちょっとした街並みも見方を変えると表情も変わりますので、写真好きな我々にとっては、
時間を忘れ、夜になるまでシャッターを押し続けました。
当然我々が見るからに観光客として見られていたのでしょう。声をかけられました。
日本語で声をかけられたので、身構えてしまいました。(いつも向こうから近寄ってくる人には警戒しています。騙されるんじゃないか・・・と頭の片隅で思っています。)
彼は日本人の方で、昔上海に駐在していて、今回は家族で上海に観光に来たとのこと。
お子様もいらっしゃり、私も「めんどくさいことになる確率は低い」と思い、立ち話をさせてもらいました。
せっかく海外にいるのだから観光も
小腹が空いたら、適当に食べ、あっという間に夜になりました。
暗くなると花火が打ち上げられます(いつもやっているかわかりませんが・・・)。
日本の花火みたいに凝ったものではありませんが、これはこれで味があります。
時間があれば、いろんなところに行ってみましょう。
私の場合、仕事仕事で観光のことはあまり考えていませんでした。上海に住んでいるのだから時間があるとき行けばいいや・・・と。でも、その時間は、自ら作らないと出来ないものだと気づきました。
出張でも、駐在でもぜひ時間を作り、いろんな所を見てみてください。それが近所でも、有名観光地でも、こだわらなくていいと思います。
自分の五感で感じたことは、たとえ仕事でこの地に来ていても、人生の大切な経験になります。
執筆者;ユウ カジマ(ペンネーム)