はじめまして、31歳イギリス在住のQuiteñaです。イギリスの短い夏はあっという間に終わり、すでに街ではみなコートを着て冬の訪れを感じます。
毎年のことですが「あれ?秋ってあったかな?」と思う今日この頃です。こんな日はよく主人とエクアドルの年中変わらない春のような気候を懐かしく思い話したりします。
初めての海外はアメリカ語学研修
私が初めてパスポートをとって、日本を出たのは2003年18歳の時、アメリカのオハイオ州への4ヶ月間の語学研修に行った時でした。 その時の私のアメリカ人ルームメイトとは10年以上たった今も連絡を取り合い、会えば何でも話しています。
当時全く英語ができなかった私に根気よく付き合ってくれ、初めて英語で喧嘩をした相手でもあり、初めての外国人の親友です。
その後、日本で社会人として働きつつも海外への漠然とした憧れが薄れることはなく、2011年27歳の時に南米のエクアドルへスペイン語留学に行きました。
なぜエクアドル??
・・・とよく聞かれるのですが、真剣に語学留学をするにはスペイン語オンリーの環境を作りたかったので、あまり日本人のいない国を選びました。
そしてその作戦は大成功だったと思います。
私は首都のキトに1年ほど住んでいたのですが最初の半年間は全く日本人に出会う事もなく、日本人がいるという情報もなかったです。
スペイン語オンリーの生活を送り、語学力はみるみると伸びていき3ヶ月ほどでホストファミリーとの日常会話、タクシーの運転手との値段交渉ができるようになりました。
半年たってアルバイトをしたくなったので、情報を求めて日本大使館に電話しました。その時、久しぶりに話した日本語に違和感を感じたのをよく覚えています。あれ、敬語ってこれであってたっけな?と話しながら思いました。
語学以外に学んだこと
語学の他にも大いに学んだことがあります。それは治安の悪い街で生き抜く方法です。
スリやひったくりが毎秒起こる世界、そんなことでは警察は全く動いてくれず、むしろ盗まれる方に落ち度があるような感覚でした。
私も何度か実際に銃を目の前で見ました。
そしてそんな国で出会ったイギリス人男性と日本へ帰り結婚をして2013年にイギリスへと移住しました。
イギリスへの移住
今まで、私は、どこか海外へ行くときはその国に対して興味、憧れ、期待を抱いていましたが、イギリスは初めてそういった気持ちを一切抱かずに行った国でした。
こういう言い方もなんですが、あくまで主人と生活をするためだけに行った国でした。
そして暮らし始めて早2年、ようやくこの国の良さが分かるようになってきました。
海外住まいゆえの歯がゆさ、難しさも沢山ありますが今は短い夏や時々食べられるおいしい日本食、ふと英語が上達したねと褒められた時など小さな喜びを拾い集めながら生活しています。
執筆者 : Quiteña(ペンネーム)
自己紹介 : 好奇心旺盛で三日坊主。旅行、読書、田舎、自然、外国語、日本の古き良きもの等好きなものがいっぱい。