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紅茶が先か?ミルクが先か?イギリスのミルクティーと牛乳事情

イギリスでは、牛乳は良薬? イギリス

海外で生活を始めると、しばらくは「異文化との遭遇」に刺激的(!?)な毎日です。言葉はもちろん習慣やマナー、食生活などは国によって様々です。日本ではあたりまえの事が意外なカタチになっていたり、あるいはまったく存在しなかったり。そんな中で、私が初めて出会った異文化は『牛乳』でした。

常温?

イギリスの牛乳

私が滞在していたイギリスでは、日本と同様に『牛乳』は日常食品でした。そのまま飲んだり、朝食のシリアルに入れたり、料理に使用したりと、それはまったく変わりませんでした。ただ・・・。

“常温”なんです。

ホームステイを始めた頃、その家のキッチンカウンターの上には、紙パックの牛乳がよく出しっぱなしになっていました。私はそれを見つけるたびに冷蔵庫へ入れておきました。気を効かせたつもりで。でも、気が付くと牛乳はまたカウンターの上に置いたままなのです。

それでも根気よく(?!)牛乳を冷蔵庫に戻す私。そして、また出しっぱなしの牛乳。そんな事を延々と繰り返していたある日、私はホストマザーと近所のスーパーへ出かけました。すると、そこで見つけた物は・・・。

『スナックコーナーの向かいにズラリと陳列された牛乳たち』だったのです。

えっ、冷やさなくていいの!?と、咄嗟に冷蔵コーナーを見渡すも、冷えた牛乳の姿はどこにも見当たらず。

「ひょっとして、イギリスでは牛乳は常温ですか?」とホストマザーに尋ねると、そうね冷たくてもいいけれどねぇ、あまりないわねぇ、との事。そこで、私は日本における『牛乳事情』を説明し、家の牛乳をいちいち冷蔵庫に戻していた事を謝罪しました。するとホストマザーは「あぁ、あれアナタだったの。まぁ冷たくてもいいんだけれどねぇ、でもねぇホホホ♪」とにっこり微笑みました。

ホストマザーは、いい人です。

良薬?

イギリスでは、牛乳は良薬?

牛乳が常温でも問題がないのは、確か製造方法が違うからだったと思います。そして、私もその後は特に気になりませんでした。だって、イギリス中の人たちが飲んでいるんだから大丈夫♪

そんなある日、私はひどい腹痛に襲われ、トイレに行ったり来たりを繰り返し、ベッドの上で苦しんでいました。それに気付いたホストマザーが慌てて部屋に駆けつけてくれ、事情を話すと、キッチンからある物を急いで持って来てくれました。その“ある物”とは・・・。

『牛乳』です。

ホストマザーはとても心配そうに、早くこれを飲んで、と言います。これを飲めば治るから、と。はて?私は私の英語が正しく伝わっていないと思い、苦しみながらも状況をもう一度説明しました。するとホストマザーは、だからこれを飲んで、とさらに強く勧めてきました。

えっ、だってこれ牛乳ですよ?これ飲んだら私、もっとどえらい事になりますよ?大惨事ですよ?私はあまりの苦しみに耐えながらも、そのような事を何とか伝えました。でも・・・。

でも、でも、と言って、ホストマザーは必死に私に牛乳を飲ませようとします。本当に心配そうです。ホストマザーは、いい人なんです。

日本ではお腹が痛い時に牛乳は飲みません!

とうとう私は叫びました。すると、ようやくホストマザーは部屋を離れました。落ち着いたら飲んでね、と牛乳をサイドテーブルに残し・・・。あれ?やっぱり私の英語は伝わっていませんでしたか?

そしてその後、私はその牛乳を決して飲む事はありませんでした。イギリスではそうかもしれない。そうかもしれないけれど、それだけはど~しても受け入れられませんでした。

牛乳が先?

イギリス本場のミルクティー

ところで、イギリスの代表的な飲み物といえば、やはり紅茶です。これは本当にイギリスの人々は、大変よく紅茶を飲みます。もちろん、ミルクティです。ただし・・・。

私が思い描いていた “英国茶” には、滞在中ほとんど出会いませんでした。温めたカップに大きなティーポットから熱々の紅茶を注ぎ、ミルクをたっぷりと入れて美味しいスコーンと一緒に召し上がる・・・みたいな。もちろん、ホテルやイン、田舎のパブなどでは「アフタヌーンティー」として、そのようなメニューを楽しむことはできます。ただ、日常的には・・・。

基本的にはティーバッグです。しかも、日本で見かけるようなヒモは付いていません。袋のみです。まずそのティーバッグをカップに入れます。そして牛乳を好みの量だけ入れます。それから熱湯を注ぎ、しばらくしてからスプーンでティーバッグをすくい出します。その際、ティーバッグをスプーンでカップの縁に押し付け、紅茶の汁をぎゅっとしぼります。

とても簡単です。味は、ミルクティをさらに薄めたような感じです。そして、英国茶が語られる時によく “紅茶が先か?ミルクが先か?” の論争が繰り広げられますが、私の経験したかぎりでは、まず『牛乳が先』です。そのほうが、好みのミルクティが作りやすかったと思います。

日本でも思い出すイギリスのミルクティー

日本に帰ってからも思い出すイギリスのミルクティー

日本に戻ってからは、その “日常的なミルクティ” をほとんど飲みませんが、時々飲むととても懐かしい気分になります。

ちなみに数年後、日本の病院で “腹痛時に良い飲み物~温めた牛乳” と書かれたチラシを見た事があるので、常温の牛乳でしたらお腹に優しいのかもしれません。

こうして様々な異文化にふれあうだけでも、海外で暮らしてみて良かったなぁ、と思います。なぜなら、それによって改めて日本の良さを感じる事もあるからです。そして、それぞれの国の良いところは充分に楽しみたいと思います。

執筆者:ぴろきちこ(ペンネーム)

かつて旅した国を語りたいお年頃。

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