はじめまして。
私は大学に入ってから中国語の勉強を始め、色々あって3年ほどの間中国・北京に住んでいました。長い時間ではありませんが、色々と楽しいことや面白い事、もちろん「しんどいなー…」と思ったこともありました。そんな経験をご紹介していければと思っています。
中国語を勉強するようになったきっかけ
私はもともと中国語が好きだったわけでも、興味があったわけでもありませんでした。
大学に入ったとき、いくつかの言語の中から第二言語を選ばなければならなかったのですが、そのとき私は何となく中国語を選びました。授業にはまじめに出ていましたが、さっぱり上達しなくて初年度の単位はぎりぎりの点数で何とか取れたことを覚えています。
次年度の授業で中国人の講師が担当になり、その方がとてもきれいな女性で、話していた中国語がとてもきれいだったので、「私もこんな風に話せるようになりたい」と思うようになりました。それで、積極的に中国語で映画や音楽を鑑賞したり、先生の所におしゃべりをしに行くようになったわけです。
興味が出てくると勉強も楽しいもので、中国語のゼミに入ったり、気づけば専攻を英語から中国語に変更したりと、どっぷりはまってしまいました。
初めて中国に行った話
中国語を熱心に勉強していた私でしたが、大学3年が終わった時点で一度も中国へは行ったことがありませんでした。中国への興味はありましたが、なかなか実際に行ってみる機会もなく、その勇気も出ないままでした。やはり中国は危ない所だとどこかで思っていました。
中国へはこのまま行く機会がないだろうと思っていたのですが、同じゼミをとっていた一番仲の良い友人が、「4年の後期に北京に留学に行かない?」と持ち掛けてきました。
私は、就職活動を7月までに終わらせ、9月から3か月の短期留学プログラムに参加しよう、と決めました。幸い6月にとある企業の内定をもらい、友人と共に北京語言大学での短期留学プログラムに参加しました。
北京語言大学での留学生活はとにかく楽しく、あっという間に過ぎてしまいました。中等のクラスに振り分けられたのですが、色々な国のクラスメートと一緒にとてもいい経験ができました。また、自分がこれまで勉強してきた中国語が色々な場面で役に立ち、自信にもなったんです。
2回目の留学、就職
語言大学での留学の後、日本に戻って内定をもらっていた企業で就職しました。ところが、仕事中、「自分の中国語はまだまだだ」と思わせられる出来事があり、1年半働いた後その会社を退職し、再度中国へ行くことを決心。
大学で入っていたゼミの先生の紹介で、北京のはずれにあるとある工業大学の語学クラスへ行ってみることに決めました。先生は、「留学生が少ないし、郊外だから勉強に集中できる」という理由でその学校を紹介してくれたのです。
結局、留学してみたものの、学校で教科書を勉強するだけでは「これまでと同じだ」と思い、半年で学校を出て北京で就職活動をしました。
とある日系企業に就職し、2年ほど働いた後帰国しました。働いているうちにビジネス会話や中国人のビジネスの仕方についても勉強することができました。自分でアパートを借りて生活をするなど、単なる語学留学ではできなかったことが体験でき、実りの多い3年間だったと思います。
興味があるなら、ぜひ海外へ!
今は日本に戻ってきて中国語を使った仕事をしていますが、中国で暮らしていた数年間は、私の中でとても大きな経験でした。そのときのことが、戻ってきてからの仕事や生活に役立っていると思います。
ここまで読んでくださった読者の方が、語学に興味があるのであれば、できるだけ現地に行って、少しの間でも生活をしてみるのがいいと、私は考えています。教科書には載っていない、色々なことを吸収できますよ!