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海外生活でのホームシックってどんな状態?私の解決法

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今日はホームシックについて触れてみようと思います。そもそもホームシックって一体どんな症状なのでしょうか。どういうときにホームシックになるのでしょうか。またどうやって解消したらよいのでしょうか。

ホームシックとは?

そもそもホームシックって一体どんな症状なのでしょうか。

辞書的には、「自分の家族や故郷から遠く離れている者が,それらを異常なほど恋しがる病的状態。懐郷病」とあります。

症状としては、「急に悲しい気持ちになって帰りたくてたまらない」とか、「言葉は通じない、食事は合わない、友達はできないので、ボロ泣きした」とか、「すべてが恋しくて泣いてしまった」などあります。

ホームシックになった著名人

どうでもいい情報かもしれませんが、調べてみると、こんな人たちもホームシックになっています。かっこの中は、どこに住み、どこを想ったかです。

  • 夏目漱石(イギリス→日本)
  • 森鴎外(ドイツ→日本)
  • 与謝野晶子(フランス→日本)
  • 早見優(東京→ハワイ)
  • 綾瀬はるか(東京→広島)
  • 堂本剛(東京→奈良)
  • 「マッサン」のエリー(日本→アメリカ)

私のホームシック

私の海外生活の全8年を振り返ってみると、ホームシックと言える状態は、たぶん3回くらいあったように思います。

説明がむずかしいのですが、暗い部屋の中で、まるで身体が空中浮遊するような感覚に襲われるのです。私はたった一人で透明なバルーンの中に閉じ込められたような。音が遠くで聞えます。そこには台湾の人だけでなく、日本人もいるのにこういう現象が起こるのです。

場所は、「窓の小さいホテルの一室」、「お客様と接待の酒を飲んでいたときの薄暗いスナック」など、外が見えない薄暗い空間で起こります。

ちょっと、哲学的ですが、私に妻がいて、子どもがいて、日本に住んでいたことは、すべて私の脳内で起こっている嘘であって、今にも記憶が消えてなくなりそうに思えるのです。

そもそも世界は私の脳の中にあるのか、それとも外にあるのか。おそらく世界は私の脳内だけに存在して、実は妻も子どもも存在していない。私が記憶しているから存在しているのに、その記憶力もどんどん失われてゆく。そういう恐怖感!

これが私のホームシックです。これは過去のことではなく、最近でも海外に出たとき襲ってきます。でもちょっとでも傾向が見えたら、次の対応策をとるので、ホームシックは進行しません。

私のホームシック対応策

  • 5年分書ける日記に書き込み、過去の記憶を辿る。
  • A6版の小さな手帳に今日の出来事を時間単位で書いて、記憶を確かめる。
  • 日本にいる妻と「お早う」と「お休み」をLINEして、存在を確認する。
  • 枕元に携帯電話を置く。
  • 散歩に出る。
  • 写真と動画をとり、自分以外の外部記憶に頼る。

5年分書ける日記は毎日書いているので、「ここ4年間で職場の人と飲んだ回数と人と場所」でもすぐ調べられます。先日会社で発表したら、みんな驚いていましたが、私からすると、生活を記録しない真っ白な日記帳の方がよほど恐怖です。

まとめ

夏目漱石がロンドンでノイローゼになった話は有名です。でもそれが元になって多くの作品ができたわけですし、森鴎外も「舞姫」のエリスにホームシックを救われ、それが出世作になったわけですから、結果オーライのこともあると思った方がいいですね。

執筆者:姉崎慶三郎

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