海外生活で気になるのは、やはり「食」の問題です。日本から近い大都市ならば、最近は日本からの輸入食品が簡単に手に入るようになりました。しかし、日本から比較的遠い(大洋を隔てた)欧米諸国では、思ったほど日本食は簡単に手に入りません。しかも食文化が、アジアのそれとはかけ離れていることも多々あります。アメリカに移住して日本食が恋しくなるとき、「あー、私って日本人~」って思います。
海外で感じる日本食のありがたさ
アメリカに移住してつくづく感じるのが、小分けにされた種類の豊富な日本の食事の素晴らしさとヘルシーさ。こちらは大皿に大量に盛り付けられたスタイル。
ちょっとしたパーティーでもポテトサラダごっそり、ビーンズサラダこんもり、フライドポテトたんまり、そしてサンドイッチかバーガーを自分で作って食べます。
バーガー、ソーセージ、ハム。肉肉肉…です。ホントにお肉が好きよね~といつも心の中でつぶやいています。
決して不味くはないけど、野菜と食材の種類豊富な日本の料理スタイルは世界に誇れるな、と思う今日この頃です。
麹が恋しい
アメリカでも都市部へ行けば、アジアンマーケットを始め日本食レストランは人気で、かなりの数があります。
私が住むメイン州の田舎町では、ジャパニーズレストランもアジアンマーケットも残念ながらありません。
ちょっと遠出をして街の中まで行けばありますけど、近くないので気軽に行けません。でも日頃買い出しに行くスーパーには醤油やみりん、料理酒、お酢、麺類に米や海苔が売っているので、最低限の調味料には苦労していません。
子ども達と夫の大好きなカレーも売っているので一安心。野菜も英語でdaikon、kabocha、sitakeという名前で売っていますし、たまに日本のと少し見た目が違いますが豆腐も売っている店もあります。
自分が親しんだ食品を見ると何だか嬉しくなります。他にも白菜やネギもあるので、和食を料理しようと思えば作れる環境です。
ただ私の好きな塩麹や、こうじ味噌というちょっと独特の食品は売っていないので、これに関してはとっても恋しいです。
ショッピングカートがデカい
食べ物の量や売っている大きさもそうですが、まずスーパーへ行って目にするショッピングカート。これが桁違いにデカいです。
大きくて重いのにどんどん食品を入れていくので、動かすのに力が入り苦労しています。しかも我が家の場合2歳の幼児がいるので、子どももカートに乗せて買い物をしないければなりません。そのため動かすときに毎回「よいしょっ!」と思わず声が出ます。もちろん日本語で。
アメリカ人はこの超ビックサイズのカート満杯になるまで、大量に買い物をする人が多いです。この大量の食品は冷凍庫へ入れられます。冷蔵庫の冷凍室が大きいですし、特大サイズの冷凍庫が自宅にある場合も多いので問題ないようです。
地元料理
メイン州は大西洋に面した州なので、シーフードがとにかく新鮮で美味。ロブスターの名産地としても有名です。
スーパーでも水槽に入った生きたロブスターを簡単に目にすることができます。
また、ハドックと呼ばれる魚のタラの仲間がポピュラーで、これをグリルで焼いたり、フライにして食べるのが一般的です。
とは言っても、北海道の人が頻繁に蟹を食べないように、やはりアメリカなのでバーガー系、サンドイッチ系の料理が地元でもよく食べられています。
やっぱり和食は恋しくなる
牛肉が好きな人にピッタリな国、アメリカ。私はチキンやポーク派なのですが、豚肉の売り場なんて牛肉売り場の4分の1くらいの広さです。
はぁ、和食の話をしたのでモチモチした白米とお味噌汁、野菜の煮物に焼き魚、みたいなシンプルな日本の料理がものすごーく食べたくなりました。
執筆者:マイマイ(ペンネーム)