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外国人スタッフに好まれる上司とはこんなタイプ

外国人チーム構築

海外から優秀な人材が集まりグローバル化が進むと、部下として外国人スタッフをたくさん抱えることになる上司も少なくないでしょう。

これまでは価値観や文化的背景がよく似ている日本人スタッフをまとめるだけでよかったのに、言語だけでなく価値観や背景が異なる外国人スタッフを抱えて「一体どのようにまとめていけばいいのか・・・」と戸惑う上司が多いようです。

価値観が異なる外国人スタッフの上司として、これまで通りの対応を続けるだけではスタッフの不満が募り、チームがバラバラになってしまう可能性もあります。

そこで今回は、外国人スタッフに好まれる上司のタイプについてまとめました。

直接的な指示を与える

外国人スタッフを部下に持つ上司の中には、「外国人スタッフは言われた通りに仕事をしてくれない」とか、「一つの指示に対して質問が多い」という不満を漏らす人がいるようです。

このような上司は頭ごなしに外国人スタッフのミスや落ち度を攻め立てます。けれども、本当に悪いのは部下なのでしょうか?

これまで日本人の部下しか持ったことのない上司の中には、適当な指示しか出していなくても部下が“空気を読んで”互いにカバーしながら仕事を進めてくれたかもしれません。

そして外国人スタッフに対しても日本人と同じように「言わなくても分かってくれる」ことを期待してしまう場合があるのです。

ところが外国人スタッフに同じような指示しか与えないでいると、外国人スタッフは“空気が読む”ことが苦手なので、ハッキリとした具体的指示がないと何をすればいいのか分からない場合が多くなります。

外国人スタッフに対しては、具体的に何が求められているかの指示をハッキリ伝えられる上司が好まれます。しっかりとした一定のルールを定めて基準を決めると、みんなが判断しやすくなるかもしれません。

相手を尊重する

「上司」と「部下」は決して「主人」と「奴隷」ではありません。

外国人スタッフの背景や価値観を尊重せず、「部下なのだから上司に従って当たり前だ」とか「外国人スタッフはやりにくくて仕方がない・・・」などと言う上司は、部下のことをまるで奴隷のように扱っていることになります。これでは部下がついてこなくて当然でしょう。

好かれる上司は、たとえ部下であったとしても相手を尊重します。自分が持っている従来の価値観に固執せず、外国人スタッフの背景や価値観をよく聞いて理解を示し十分に尊重して、外国人スタッフに合わせた指示を与えたり詳しい説明を加えたりします。

また、部下が失敗した時でもみんなの前で叱ったり怒鳴りつけたりせず、なぜ失敗したのかを個人的に指導するようにして相手を尊重していることを示せます。

このようにただ自分の価値観を押し付けるのではなく、外国人スタッフの価値観を尊重している上司は好まれます。

フィードバックを行う

外国人スタッフが日本人上司に対して不満に思っていることの中には「上司がフィードバックしてくれない」というものが多いようです。ところが上司側は「自分はきちんとフィードバックしている」と思っていることが多いのです。

そこには「フィードバック」に関する概念の相違が関係しているようです。日本人部下の場合、フィードバックが多少曖昧でそれほど具体的でなくても何となく理解してくれることがあるのですが、外国人スタッフには通用しないことが多いのです。

フィードバックは、相手の特定の行動に対して“何が良かったのか(または良くなかったのか)”、“なぜそう言えるのか”、“今後どのように行動すべきか”を具体的に指摘する必要があります。

外国人スタッフが好む上司は、仕事の結果が良かった場合でも悪かった場合でも、それに対してどこが良くてどこが悪かったのか、どのように改善していけばいいのかを具体的にフィードバックしてくれる上司です。

良い点を見つけてよく褒める

上司の立場にある人は自分自身も忙しく慌ただしい毎日かもしれません。もともと日本人は「褒めるのが苦手」だといわれています。

日本人の中には「褒める=甘やかす」と勘違いしている人も存在しているようです。

会社の中でも、部下の問題点や改善点を指摘することはあっても、社員を褒めるという習慣は少ないかもしれません。

ところが「褒める」という行為は、部下のやる気を引き出してモチベーションを高めることができます。またギクシャクしがちな上司と部下との関係を和らげ、職場の雰囲気を明るくするメリットもあります。

このように外国人スタッフに好かれる上司は、部下のそれぞれの仕事ぶりをよく観察し良い点をこまめに褒める上司です。もちろん日本人部下にとっても、褒めてくれる上司は嬉しいですよね。

よいコミュニケーションを心がけよう

外国人スタッフを部下に持って戸惑っている上司の皆さんの参考になったでしょうか?

外国人スタッフにとって良い上司というのは、単に語学が堪能で優秀であればいいというものではないようです。

国が変われば文化や背景、価値観がそれぞれ異なるもの。「外国人部下も日本人スタッフと同じように、上司の言うことを聞いていればいい」といった価値観の押しつけはスタッフの不満の原因になります。

まずは外国人スタッフの背景や価値観を理解するように努め、できるだけ相手の価値観を尊重しましょう。また、外国人スタッフには曖昧な指示ではなく、直接的でハッキリした指示を与えて理解しやすいようにしましょう。

できていないことばかりではなく、できている良い点を褒めることも大切です。外国人スタッフを部下に持つなら、積極的に上司の側から相手の文化や価値観を理解しようという意識が欠かせません。

また日本でのやり方を少しずつ相手に理解してもらえるように丁寧な説明も大切です。こうしてよいコミュニケーションを図るなら、外国人スタッフが「この上司についていきたい」と思えるような上司になれることでしょう。

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