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外国人メンバーとチームを構築するときに留意すべきこと

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近年では、日本企業でも海外から多くの優秀な外国人スタッフとともに働いたり、日本人が海外企業へ派遣されたり・・・“グローバル化”が進んでいます。

そのような状況では、ただ“言語が異なる”というだけではなく価値観や慣習、文化や思考が異なる人々とともに働くということになり、チーム内でのストレスが溜まりトラブルの原因になることさえあります。

今回は、外国人メンバーを含めたチームを構築するために留意すべきことをまとめました。

「チーム」とは?

「チーム」と「グループ」、それぞれの違いが分かりますか?

グループとは

同じことをする人や同じ場所にいる複数の人の集まり。
それぞれ個人の意見はそれほど重要ではなく、特に共通の目的・目標のために集められるわけではないため、得られる成果も個人の成果が足されて合計されたものにしかなりません。

チームとは

同じ目標・目的意識を共有し、個人の特性に合わせて貢献できるよう集められた人の集まり。

メンバー個人の意見が求められ互いに主張し受け入れることで、意見交換・情報を共有します。チームではそれぞれのメンバーが誇りを持って自分の責任を果たし、優れた“チームワーク”によって個々のメンバーの成果を足した以上の大きな成果を成し遂げることが可能になります。

そこでチームを構築する場合には、全メンバーがそれぞれ自分の果たすべき責任を果たし、優れた“チームワーク”を発揮できるようなメンバー構成になるように注意を払うことが重要です。

チームを構築する際に留意すること

互いの違いを知る

先に書いた通り、「チーム」としてメンバーが構成され、各人が持っている経験・スキルだけでは達成するのが困難だと思われる目標に到達するためには、メンバー全員が一つの目標のために協力して働くことが重要になります。

ところが、ひとつのチームが多国籍メンバーで構成される場合、日本人メンバーにとっては馴染みがある企業文化や慣習の中に、外国人メンバーには違和感があり受け入れにくい場合やその逆のケースもあり、メンバー間の意見の相違や問題が生じて協力し合うことが難しくなるケースがあります。

このように文化的背景や宗教的背景、価値観や考え方の異なるメンバーでチームを構築するためには、それぞれの違いを知ることが第一歩です。日本人スタッフには当たり前の風習でも、外国人スタッフにとっては考えられないものがあります。

このような違いを理解しないままに同じチームで働くことになると、チームの雰囲気が悪化したり仕事の効率が悪化したり・・・大きなトラブルに繋がりかねません。

このような事態を避けるためには片方が一方的に常識を押しつけるのではなく、互いの違いを理解した上で“共通の新しい常識”を築き上げていくことが重要です。

メンバーを大切にする

外国人メンバーを含めたチームを構築する時には、チームを構成するメンバーを大切にする必要があります。

どれほど優秀なメンバーが揃っていても、全員が惜しみなく自分の能力を発揮できなければチームとしての最大限の成果は期待できません。最終的には「チームの成果」が重視されるとしても、チームを構成するメンバーへのケアを欠かすわけにはいきません。

日本人メンバーの中に外国人メンバーがいる場合は、何か問題やストレスを抱えていないか、またコミュニケーションがしっかり図れているかを確認することが大切です。

さらに、メンバー個人がお互いに理解し合うなら、苦手な分野があるメンバーを他のメンバーがサポートするなどチームとしてのチカラが最大限に発揮されます。

上司になる人はチームでの成果を重視するあまり、各メンバーの意見をないがしろにしているとメンバーのモチベーションが低下してしまいます。メンバー各自への配慮も欠かさないようにしましょう。

適材適所

特に共通の目標を持たない「グループ」とは異なり「チーム」として一つの目標を目指していく場合には、チームを構築する際にメンバーの役割を明確にして行う必要があります。ただ「優秀な人材を集めればいい」というわけではないのです。

同じ分野で優秀な人材を何人も抱えても全員が十分に能力を発揮できなくなってしまいます。そこで、メンバーの特性や得意分野、総合能力をよく知ったうえで一つのプロジェクトの役割分担を割り振るようにしましょう。

外国人メンバーと日本人メンバーが同じチームに存在する場合、それぞれの特性に注意して役割分担してもらうことが大切です。

“チームワーク”で総合効果を

「阿吽(あうん)の呼吸」・「以心伝心」などの言葉があるように、かつては日本人にとって会社の中でほとんど意見を述べることなく“チームワーク”がなんとなく機能してきたかもしれません。

ところが近年の「グローバル化」によって企業の中に外国人メンバーが数多く働くようになって、様々な価値観や考え方を持つ人たちが同じチームで働くことになると「言わなくても分かる」という感覚ではうまくいかなくなっています。

外国人メンバーを含む多国籍チームで働く場合には、それぞれの文化的・宗教的背景や価値観の違いをまず理解し、共通の新しい常識を作り上げて一つの目標に取り組む必要があります。

こうして積極的にチームを構築していくことで、メンバー個人の集まりでは成し遂げることができない成果を“チームワークで”達成していくことができます。そのためにも「適材適所」を見極めたチーム構築をしていきましょう。

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