今では世界のどこに住んでいてもインターネットのお陰で日本のニュースやドラマなどがリアルタイムで観ることができるようになりましたよね。インドネシアにもネット回線はちゃんと存在してます。観光客が多く集まるようなレストランなどではフリーwi-fiもあります。
しかし、日本とはちょっと違ったネット環境や接続なんですよね。日本では考えられないような問題点もいろいろあります。
そこで今回はインドネシアのネット事情について簡単にお伝えしていきたいと思います。
ネットはどのくらい普及している?
後で詳しく述べていきますが、ローカルの人たちの多くは家庭でPCをネットに繋いでというより、スマホでモバイルネットを楽しんでいます。
というのは、インドネシアでは固定電話の普及率は低く、反面携帯電話の普及率は大変高いんです。田舎の方へいくと固定電話のケーブルが通っていないところもまだ多くあります。
その点、携帯電話は会社も多いので使用できるエリアは広く、田舎でも悠々と使えます。
「それならばネット接続環境はあまり整っていないのか?」というとそうでもありません。
ホテルやレストランなどはどこもフリーwi-fiになっていますし、在住外国人は皆さん家庭にネット回線を接続しています。
ローカルの人たちもどこの町でも数多く点在している「インターネットカフェ」を利用してPCからネットしています。
モバイルネット
ローカルの人たちはモバイルネットを利用している人がほとんどで、その種類も数多くあります。日本からもSIMフリーの携帯ならばインドネシアのモバイルネットを楽しむことができます。
その中でも大手の会社は3社。Telkomsel(テルコムセル)とIndosat(インドサット)、そしてXL(エックスエル)です。
インドネシアの携帯のシステムはプリペイド式がほとんどで、自分の携帯に番号を入れます。
最近は新しい携帯番号もプリペイドカードに付随しているので番号だけを購入する必要はありません。
(余談ですが、15年ほど前は携帯本体とは別に携帯番号を日本円で1万5千円ほどで購入しなければいけなかったのに、今じゃタダ。それだけ利用者も競合する会社も急激に増えたってことなんでしょうね。)
このプリペイドカードをこちらではPulsa(プルサ)といい、通話のみのプランとネットパックプランがあり、使用日数や使用量によって購入金額が異なります。
この使用日数も「日・週・月」単位と細かく分かれているので、目的や滞在日数に合わせて購入することができるのでローカルの人のみならず、長期滞在者や観光客にとっても便利なんです。
固定ネット回線
ADSL回線がまだ主流ですが、ここ最近、主要な町には光回線も引かれるようになってきています。
インドネシア全域で見ると60社ほどプロバイダもあるようですが、多くの地域をカバーしている大手はADSL回線ならtelkom speedy(テレコムスピーディー)、光回線ならtelkom indihome(テレコムインディホーム)とBiznet(ビズネット)です。
テレコムもビズネットもそれぞれ通信速度に対していろいろなパックがあります。
光回線になると通話料とネットTVも込みのパックもあって、日本のTV番組も観ることができます。また短期滞在の場合やあまり使わないと言う人のために月極めではなく使用量を選べる「インスタント」というのもあります。
いずれにせよ、通信速度は日本に比べるととても遅い上、テレコムは常時速度にムラがあるのでそのつもりでいないとイラつきますのでご注意を。
細やかなアフターサービスは期待しない…
バリ島は観光とリゾート地ということもあってか結構田舎に行ってもモバイルネットも固定回線ネットも普及率は高いようです。モバイルネットはあまりトラブルはないようなんですけど、固定回線でのネットはとにかく速度が安定していないのでよくネット難民になることがあります。
バリ民族はのんびりしてるんですけど、ネットまでのんびりされると困るんですけどね。(笑)
それと、新規で申し込んでも対応は本当に遅いです。サービスも悪いのが現状。国民性ということもあるんでしょうね。日本のようなスピーディーで事細やかなアフターサービスを期待しないでおいた方が賢明です。
私も光回線に乗り換えようとテレコムに申し込んではいるものの、もう1ヶ月以上経ってもなんの音沙汰もなし・・・・。これが現状です。(涙)
執筆者:harudai(ペンネーム)
プロフィール:国際結婚で2000年からインドネシアバリ島に住んでいる主婦兼二児の母。「郷に入っては郷に従え」精神でご近所の方々に助けてもらいながらの日々の生活。今だ近所のおばちゃんたちから学ぶこと多し。