年に数回、日本に帰る人は日本の流れに遅れることも少ないかもしれません。私の場合、子供達が小さい頃には毎年1回は帰っていましたが、小学校に上がってからは一度5年ほど帰国しなかった時がありました。
その時はいろいろな場面でカルチャーショックというか驚きの連続だったというか。ここ数年は年に一度は帰るようにしています。それでも驚くことや失敗も多々。(笑)
町並みが変化してる!
恐らく海外在住者が久しぶりに郷里に帰った時に一番に感じるんじゃないでしょうか?
私の家の周囲は田舎だということもあってほとんど変化はないんですけど、少し車で走っただけで道路は広くなっているし道も増えてるし。「私は今、いったいどこを走ってるんだろ?」って思わずナビを見てしまうことも。
走り慣れた道でも「なんだか景色が変わってるなぁ?」と思いつつ、何がどう変わったのかがイマイチはっきりしないんですよね。新しく建った店や家は「あ、こんなところにできてるんだ。」と分かってもそこに以前どんな家があったっけ?それとも何もなかったっけ?と考え込むことしばしば。
街の中心へ行けば尚のこと。新しいショップがたくさんできていて何がどの辺りにあるのかも検討も付かない状態です。
一番驚いたのが、小さい頃から利用していた街一番のにぎやかな市電の駅がすっかり変わっていて、昭和レトロな駅はデパートビルの中の2階になっていた!ということなんです。もちろんその駅周辺もまるっきり近代化されていて「ここ、都会?」って思ったほど(笑)。
浦島太郎状態とはまさにこのことですねー。
時が流れてることを実感!
久しぶりに会う家族や親戚、友人達とは離れていた時間のギャップというのは全く感じずにすぐに話が弾むんですけど、みんなの顔を見ると「やっぱり時間は確実に流れてるんだなぁ。」と感じます。それは相手側も私の顔を見て同じことを思っているに違いないでしょうけど。
特に両親は年々年老いてくるのが目に見えて分かるほど。いつまでも元気でいて欲しいんですが、寄る年波には勝てないようです。前回会ったまんまのイメージで帰ると「あぁ…年取ったなぁお母さん」って少し悲しくなったりします。
実家の周りは変化がなくても実家の家の中は変化してますね。台所をリフォームしたりだとかテレビが衛生放送になってたりだとか庭のあの木がなくなってるだとか。自分が海外に出るまでの記憶していた家とはだんだん変わっていくのは海外に行ったからというんじゃなくお嫁に行った人なら誰しも感じることなのかも知れませんが。
旬の話題に入れない…
海外に住んでいても今ではどの国でもネットを介してちょっと遅れて日本のテレビドラマだとかお笑い番組だとかニュースだとかは観ることができます。
しかし、それも厳選されたものなので全部を知ってるわけでもないんですよね。知らないテレビ番組の話を周りの人たちがしているとついていけないことも多々。
それと映画の話題。バリでは日本映画なんてほとんどやってませんし、ハリウッド映画も数少ない映画館で超有名なものはやっているようですが私の家からは遠いので行ったこともないので、友達と話をしていて映画の話になるとまるっきりついていけません。映画大好きなんですけどね、私(涙)。
海外生活者は帰国の際に何かと失敗している
いろいろ感じることや失敗ってありましたが、一番の大失敗は季節感をすっかり忘れてしまってたことなんです。
日本が初冬の頃帰った時、「多分寒いだろうなー。」と思って一応子供達の分もジャケットを用意して常夏の国から帰ったんですが、甘かった!
空港内は温かくても一歩外に出ると風が冷たいのなんの!ジャケットの下は半袖という軽装極まりない格好だったので、バスを待つ時間ずっと子供達とその場足踏みしながら暖をとってましたね。
夏に帰った時も日本のあの暑さをすっかり忘れてて日干しになりそうになったり。あ、バリって常夏なんですが、一歩木陰に入るとすごく涼しいんです。日本とは逆の南半球なので日本が暑い時期にはバリは日本より気温が低く、とっても過ごしやすい(私の体感としては寒いくらい)んです。だから、日本の夏に帰るとそよそよの風も吹かない暑い日本にバテてしまう常夏の国からの帰国者となってしまってます(笑)。
執筆者:harudai(ペンネーム)
プロフィール:国際結婚で2000年からインドネシアバリ島に住んでいる主婦兼二児の母。「郷に入っては郷に従え」精神でご近所の方々に助けてもらいながらの日々の生活。今だ近所のおばちゃんたちから学ぶこと多し。